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ここでは会社名を決めるときのコツやポイントについて紹介していきます。
会社名は途中で変更しても良いので、そこまで深刻に考える必要はないのですが、手続きが発生しますし、登録免許税として3万円、システム利用料として5000円かかります。
できれば今後、変更しないような名前をつけられれば一番ですね。
そこで、会社名をつけるときにはどんなことに気をつければよいのか、どんなことを意識すれば後悔しないのか、まとめてみました。
会社名に由来があるもの
一番多いのは、由来がある会社名です。
由来にちなんだ有名な会社名として、下記のようなものがあります。
・マツモトキヨシ
創業者の松本清さんにちなんだもの。
・秋田書店
創業者の秋田貞夫さんにちなんだもの。
・イトーヨーカドー
創業者の吉川さんがもともと持っていた会社名が羊華堂(ようかどう)。そして吉川さんの甥の苗字が伊藤で、それを組み合わせてイトーヨーカドーに。
・江崎グリコ
創業者の名前が江崎利一さん。そこに商品として配合されていた栄養素のグリコーゲンからグリコをつけた。
・アディダス
創業者のアドルフ・ダスラーさんの愛称がアディだったから。
このように創業者の名前をストレートにそのままつけているもの、愛称をつけているもの、ちょっともじったものなどが会社名となっています。
創業者の名前をつければ、唯一無二のものになる可能性が高いですから、こういった決め方もありですね。
また、創業者の名前をつけて永続的に会社が続けば、その名前がいつまでも引き継がれるわけですから、偉大な人物として後世語り継がれるというメリットもあります。
会社名に信念や理念を含めたもの
会社の考えを反映させたものを会社名に付けているケースも多いです。
具体的には下記のようなケースがあります。
・アサヒビール
日本生まれのビールとしての誇りを持つことを意識し、「日出ずる国のビール=朝日」という解釈から名付けられました。
また朝日のように「上昇を続ける=企業の発展を続ける」という理念も含まれています。
・セコム
セキリティーとコミュニケーションの2つを組み合わせて名付けられています。
・ダスキン
英語のダストクロス(雑巾という意味)と、日本語の雑巾の「きん」を合わせた造語です。
・フォルクスワーゲン
ドイツ語で国民社の意味。広く庶民に親しまれるようにと名付けられました。
このように会社の信念や理念を会社名にしたり、2つの言葉を組み合わせて造語で会社名を名付けているケースもあります。
これでしたら他の企業とかぶる心配もまずないですし、オリジナルの会社名を名付けられますね。
ただし、商品名や行っている業務から関連付けて社名をつけてしまうと、将来的に事業内容が変わった場合、そういった説明がややズレてしまうという懸念材料があります。
しかし考え方によっては、そういった会社名の由来がズレてしまっても、それが歴史の一つという捉え方も出来るのでそこまで気にする必要はないかもしれません。
類似社名でないもの
会社名が同じになってしまっても会社法上は問題ありません。
同一住所で同一商号の場合は認められていませんが、それ以外であれば名前が一緒でも問題ないことになっています。
ただし登記上は問題なくても、それ以外のトラブルに発展する可能性が高いです。
最も抵触する恐れがあるのが、不正競争防止法違反。
これは権利の侵害、特許権の侵害、商標権の侵害、著作権の侵害、意匠権の侵害等に該当することです。
わかりやすく言えば、例えば「任天堂」という会社名をつけてゲームを販売するような事です。
任天堂といえば京都に本社があって、長い歴史を持つ大企業のことを誰もが思い浮かべます。
もし新たな会社を任天堂と名付けて、そこでゲームを販売すれば間違いなく消費者は勘違いするはずです。
そうなると不正競争防止法違反に該当するので、訴えられる可能性が高いでしょう。
要は、「他人のふんどしで相撲を取るようなことはしてはいけない」ということです。
これは会社名だけでなく他社の商品を模倣したり、コピーすることも同様です。
同じ業界で社名が似てしまうと、全く同じでなくてもこのようなことが疑われやすいので注意しましょう。
ただ、意図していなくても偶然社名が似通ってしまうケースもあるかもしれません。
そういった事態に備えて、会社名を事前に調べておくことをお勧めします。
会社名は国税庁の法人番号公表サイトからチェックできます。
社名としてつけたいと考えている言葉を入力して、同じような社名がないか調べてみましょう。
発音しやすく、語感の良いもの
社名を名乗るケースも多いでしょうから、発音しやすく、語感の良いもを選ぶのが理想です。
扱っている媒体が完全に日本向けであれば、日本人にとって発音のしやすいものを選択しましょう。
逆に海外での事業展開も視野に入れているなら、外国人が発音しやすいものも意識すると良いです。
外国向けに会社名のつけたいなら3つのポイントを意識してみましょう。
・子音を複数並べすぎないこと
・執音、促音を入れないこと
・長音を入れないこと
子音を並べすぎないこととは、「あ・い・う・え・お」以外の言葉です。
つまりほとんどの日本語は、子音で構成されていることになります。
例えば、「まさかず」という名前。
まさかずという言葉は、「MA・SA・KA・ZU」という4つの子音で構成されています。
外国人にとっては、これは非常に聞き取りにくい言葉です。
だいたい2つぐらいまでは聞き取れるので、「MASA(マサ)」と呼ばれるケースが多いのではないでしょうか。
こういった視点から考えると、出来るだけ短い言葉で名付けたほうが外国人にもすっきりと言葉が頭に入っていくはずです。
次に執音、促音を入れないこと。
これは簡単に言うと、小さい言葉の「っ」、「ゅ」、「ょ」などです。
「もっと」、「絶対(ぜったい)」、「出力(しゅつりょく)、「領収書(りょうしゅうしょ)」などの言葉は、外国人にとって発音しにくく、聞き取りにくいです。
また、長尾もできるだけ控えましょう。
「コーヒー」などのように長く伸ばす言葉は、発音としてない国が多いです。
外国人の発音を聞くと、「コーヒー」というより、「コウフィ」みたいな感じですよね。
そういった発声の仕方に違いもあるので、そのあたり意識して会社名をつけてみましょう。
適度な長さで言いやすいもの
かっこいい社名をつけようなどと思って、ついつい会社名が長くなってしまうことがあります。
最初はいいと思っていても、紹介するときなどにかなり大変になってしまうのでお勧めできません。
実際、日本には下記のような長い会社名の企業もあります。
- パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス株式会社
- パナソニックトレーディングサービスジャパン株式会社
- 損保ジャパン日本興亜ホールディングス
意外と有名な企業でも社名が長くなっていることもあります。
グループ会社が統合したときなど、こういった社名になるケースが多いようです。
長い社名だと、特に受付の方や事務の方は大変そうですね・・・。
もちろん長い社名が悪いということはありませんが、相手にいち早く覚えてもらいたいなら、あまり長すぎる社名はお勧めできません。
尚、法律上は商号の文字数制限はありませんので、何文字でも登記できます。
まとめ
以上、会社名の決め方やコツについて紹介してきました。
一番の注意点は類似になっていないか、ということでしょう。
あとは社名をつけた後に相手に覚えてもらいやすいもの、信念を感じさせるものなどをつけておくと後悔せずに済みます。
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