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ここでは自分で仕訳ができる会計ソフトを3つ紹介します。
紹介するのはfreee、弥生、MFクラウド。

いずれも自動仕訳機能があり便利ですが、それぞれメリット、デメリットも少なからずあります。

使いやすさや利便性、インターフェースの見やすさなど様々な視点から使い勝手を分析しました。
どの会計ソフトを使おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

freee

freeeのメリット

freeeは会計ソフト利用者の40%ほどのシェアを誇る人気ソフトです。
freeeのメリットをまとめてみました。

      

  • 仕訳がプルダウンで分かりやすい
  • 領収証を画像で読み込める
  • 入出金明細から仕訳を自動で生成できる
  • 互換性が良く、売上や決済データとの連携も良い
  • サポート機能がある
  • クラウド系は最新ソフトにアップデートできる

まず初心者に助かるのが仕訳が分かりやすいこと。
勘定科目をクリックすると下記のような項目が表示されます。

・飲食費
・営業関連の支払い
・物品購入
・設備関連の支払い
・税、保険、手数料
・給料、福利厚生
・金銭賃借、一時支払い
・固定資産の購入
・その他

例えば、「飲食費」をクリックすると、「1人5000円以下の交際費、会議費」などと、どんな費用がそこに該当するのか詳しく書かれています。

同様に「設備関連の支払い」を詳しく見ると、「家賃や水道光熱費、通信費などが該当する」と記載されています。

どの経費が何に該当するのか一目で分かるので、これは初心者にとってとても助かる機能です。

また最近は、どの銀行やクレジットカードでも、ネットで1年間の入出金明細がダウンロードできるようになっています。
freeeではそれを使って自動的に仕訳する機能も兼ね備えています。

例えば、口座から引き落とされている光熱費は設備関連の支払い、などと勝手に分けてくれるので助かります。
この仕訳機能には学習機能があるので、手動でどの項目に該当するか分けておけば、だんだんとその精度もアップしていきます。

そしてfreeeは個人で確定申告する方はもちろんのこと、お店を経営している方などにとってもありがたい機能があります。

それは、決済データとの自動連携。
例えばネット販売をしていて、下記のようなソフトやサイトを使っている方もいるでしょう。

  • ラクレジ
  • square
  • coiney
  • misoca
  • board

こういった決済データ機能を持っているものや、請求書データを管理できるソフトとの相性が良いです。
自動で読み込む機能があるので、わざわざ書き写しのような作業が発生しません。

他にも、

モバイルSuicaの利用履歴
nanaco (ナナコ) の利用履歴
楽天市場の利用履歴
LOHACO(ロハコ)の購入履歴
ペイパル(PayPal)の購入履歴・売上データ

なども取り組むことができます。
外部サービスとの互換性は抜群です。

そしてfreeeには、サポート体制があります。
使い方が分からない方のため、チャットがいつでも利用できるようになっているので、そこから質問して解決できます。

freeeのデメリット

デメリットもいくつか挙げておきましょう。

  • 料金がかかる
  • 仕訳が完全でないため自分でチェックすることが必要

freeeは無料で一定期間(30日間)利用することもできますが、長期間使用する場合は月額制プランで利用するか、あるいは「POSAカード」と呼ばれるプリペイドカードのようなものを購入する必要があります。

料金は下記の通りです。

【月額利用】

・個人事業主プラン:980円

・法人プラン:1980円

【POSAカードの購入】

・個人事業主用:1万800円

・法人用:2万1600円

POSAカードはfreeeが1年間利用できるようになります。(ショッピングモールや街の量販店などで販売されています)

尚、サポート体制が充実しているプレミアムプラン(年間3万9800円)というのもありますが、基本的には上記いずれかで事足りるでしょう。

毎月のように費用が発生する点がデメリットといえます。
ただ機能が充実している分、致し仕方ないところもあります。

そしてfreeeには領収書などをPDF化して認識する機能があるのですが、その時の仕訳が完璧ではありません。

領収書の認識精度はそれほど高くなく、2018年時点で50%程度となっています。
「ある程度はやってくれる」と解釈する分には良いですが、丸投げできるような機能ではないことを把握しておく必要があります。

また他のソフトと連携する場合、不要な取引データがあったら手動で取り除かなければいけません。
例えば、freeeとSquareの両方の不要なデータがあったら、両方削除するイメージです。

freeeの公式サイトはこちらから⇓


弥生会計

弥生のメリット

弥生会計もfreeeと並んで会計処理を行うのに有名なソフトです。
弥生のメリットについてまとめてみました。

  • 入出金明細から仕分けが自動で生成できる
  • 互換性が良く、売上や決済データとの連携も良い

一番のメリットは定番会計ソフトといえるだけあって、銀行やクレジットカード、電子マネーとも連携が非常に良いということです。

銀行なら3000以上、クレジットカードは130以上、電子マネーも25以上の連携が可能で、入出金データをすぐに取り出し、仕分けすることができます。

今までダウンロードしたエクセルファイルを、自分で仕訳していた人にはとても便利になるはずです。
弥生会計ソフトは、繰り返し発生するような光熱費などの仕訳を自動で処理できる機能を備えています。

また互換性が良く、業務ソフトとの連携も優れています。
請求書作成ソフト、給与計算ソフト、売上高計算ソフトなどとの相性が良くデータを転送できます。

例えば、「弥生給与」という弥生からリリースされている給与管理ができるソフトがご自身のパソコンにインストールされていれば、弥生会計に転送することができます。

機能の中に「弥生会計の仕訳転送」という項目があるので、給与関係の仕分けはこれ一つで簡単にできます。

また、freeeでも連携可能と記載してあるmisocaという請求書を簡単に作成するサービスは弥生が2016年に全株式取得していて完全子会社化しているため連携もスムーズです。

弥生のデメリット

逆にデメリットも見ていきましょう。

  • 必要なソフトが多くなる
  • 料金がやや高い

弥生会計ソフトだけを購入しても正直、全ての管理が完璧にこなせるというわけではありません。

例えば、確定申告をしたければ確定申告ソフトを買った方が良いですし、給与計算や販売管理、顧客管理なども別のソフトがないとデータの転送が出来ません。
仮に弥生会計ソフトのスタンダードだと、下記のような機能は付いていません。

・部門管理
・摘要別集計表作成
・予算管理
・資金繰管理
・勘定科目内訳書作成
・法人事業概要説明書作成

すべてを自動で記入していく機能が備わっているわけではありませんので注意しましょう。

また、料金に関してもやや高値になっています。
料金は下記の通りです。

【弥生会計のオンライン】

・製品+セルフプラン:年間2万8080円

・製品+ベーシックプラン:年間3万2400円

【弥生会計18スタンダード】

・製品+セルフプラン:4万2120円

・製品+ベーシックプラン:4万2120円

・製品+トータルプラン:5万7240円

【弥生会計18プロフェッショナル】

・製品+セルフプラン:7万8300円

・製品+ベーシックプラン:7万8300円

・製品+トータルプラン:9万9900円

freeeよりさらに高い値段になっているので、いきなりこちらを購入するよりは、freeeを購入した方が良いかもしれませんね。

弥生会計の公式サイトはこちらから⇓


MFクラウド

MFクラウドのメリット

最後にMFクラウドについても詳しくみていきましょう。
まずはメリットです。

  • 入出金明細から仕分けが自動で生成される
  • パソコンだけでなく、iPhoneやiPadなどさまざまなタブレットで利用可能
  • インストールが不要
  • メンバー追加機能を利用すると複数名で共有できる
  • 比較的料金が安い

入出金データからの自動仕分けなど、他の会計ソフトと似たような機能を兼ね備えています。
銀行、クレジットカード、電子マネーにも対応しています。

MFクラウドならではの特徴というと、様々な環境で利用できる点でしょう。
外出先からiPhoneで編集したり、情報を転送するなんてことも可能です。

MFクラウドはパソコンにソフトをインストールして利用するものではなく、ネット上で利用するものですから、パソコンの負担が軽くすることができます。

ただ、ネット環境によっては回線が悪くなったり、重く感じることもあります。
尚、個人事業主の方が確定申告として利用したい場合は、MFクラウド会計ではなくMFクラウド確定申告を使用しましょう。

MFクラウドのデメリット

  • 自動ログアウト機能がない
  • 自動仕訳が完璧ではない

会計ソフトには入出金データや銀行データなど、個人情報や機密情報が含まれています。
そういった意味ではセキリティ面はかなり重要です。

しかしMFクラウドは自動でログアウトする機能がないので、そういった情報がもしハッキングなどに合えば流失してしまう可能性もゼロではありません。

パソコンを消してもログイン状態が続いているので、やや不安材料が残ります。

またどのクラウド系サービス、会計ソフトでもそうですがMFクラウドも仕訳が完璧ではありません。
自動仕訳機能を行った後に、自分でしっかりと分けられていたか確認する作業が出てきます。

【おすすめ会計ソフト】まとめ

以上、3つの会計ソフト、クラウドサービスについて紹介してきました。
いずれも自動仕訳ができるようになっていて、使い勝手が良いです。
感覚としては下記のような形で考えると良いでしょう。

初心者、中級者向け→freee
中級者向け→弥生会計、MFクラウド

freeeは初心者でも視覚的に分かりやすいので、どんな人でも利用しやすい会計ソフトとなっています。

弥生会計とMFクラウドはある程度簿記の知識がある人であればそこまで苦労しませんが、全くの初心者が利用すると、どのように記載すれば良いかちょっと迷う部分も出てくるかもしれません。

上記、上手く使い分けてみてください。

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